もうはまだなり、まだはもうなり

アラサー会社員が綴る日々の思うことと備忘録など

幼児に英語を学ばせたいか。

  私には2歳の娘がいます。先日、同年代の子供を持つ友人から、習い事を何させるかという話になりました。私は特にまだ何も考えておりませんでしたが、他の友人からも習い事の話を聞くと、小さいころから英語を勉強させたいと思っている親が多いようです。少しネットで調べると子供用の英語塾やディズニーの教材等、幼児・子供用の英語教育ビジネスはあふれていました。

 確かに、英語ができる人(例えば、帰国子女)には憧れます。高校生の時、初めて帰国子女と出会い、英語の発音のきれいさや流暢さに驚くと共に、自分の文法も滅茶苦茶なカタカナイングリッシュを恥じました。当時は、英語ができるなんて超すげぇし、クソモテるじゃんって羨望のまなざしでした。
 それもあってか今では理由は思い出せませんが、高校生くらいから、駅前留学したり、留学したりして、真面目に英語の勉強をしました。でも、全然上達はしませんでした。人よりほんのちょっとできるとかそんなレベルです。今は仕事で英語を使う環境におり、毎日悪戦苦闘しております。

 かといって、自分の子供を幼児から英語の勉強をさせて、英語をしゃべれるように教育したいかというと、そうでもないなーと思っています。

①英語の必要性がやや疑問説
確かに英語ができた方が、人生において色々選択肢が広がるかもしれません。でも、英語を使う場面ってそんなにありますか?みなさん、今まで日本で普通に暮らしてきて、英語で出来なくて困ったことってあります?大体の人にとっては英語を使った仕事にはつかないと思います。海外旅行でもまあそんなに英語が出来なく困ることもないような気がします。色々知りたいことがあったとしても、大体の情報は日本語で書いてありませんか?教科書だって専門書だって日本語に訳されているものもありますよね。
ほしい情報は英語しかないとか、海外の大学で勉強したいとか、そういった目標が明確になってから、英語の勉強を真剣に始めればよいと思います。
なので、幼少期から、英会話教室に通って「I wannabe a great soccer player!」とか言っている暇があれば、英語なんてやらないでサッカーの練習したほうが夢が広がりませんか?

②幼少期に英語をマスターさせるための労力が多大説
 よく知りませんが、英語をマスターさせるには2000時間かかるようです。幼少期の場合は、吸収が早いので、もっと短いようです。でも、週に数時間の英語教室では、時間、足りなくありませんか?家にいる間はずっと英語のDVDでも流しているのでしょうか?子供は親からも言葉を学びます。親と子供も英語で話すのですか?その反面、母国語である日本語の勉強の時間減りませんか?多分、親も相当な覚悟を持って英語の勉強をさせないと、語学なんて使わないとどんどん忘れていってしまい、幼少期の英語の勉強にかけた時間やお金があっという間に水泡に帰す気がします。

③ITの進展に伴い、語学の壁がなくなる説
 英語を学ぶ目的って、そもそもコミュニケーションすることや情報を得ることだと思います。近年、ITの進歩はすさまじいもので、最近のgoogle翻訳は、精度が上がってきており、和文英訳も、英文和訳も結構それっぽい感じになります。今は文字ベースでしか対応しきれていませんが、10年後には、音声の同時通訳アプリがiPhoneに標準搭載されているかもしれません。それくらいITの発展はすさまじい気がします。高校生(15年くらい前)の時に使っていたエキサイト翻訳もすごいと思っていましたが、今のgoogle翻訳はもっとすげえ。だから、幼少期に一生懸命勉強したけど、大人になる頃には、英語のスキルが一般化され、その価値が暴落する可能性はリスクとして残ると思います。

 

 先日、Eテレの英語番組の毎朝見ていただけの娘が、突然「I’m (自分の名前).」としゃべりだして、うちの子は神童に違いないと思い、考えが覆りそうになり、ディズニーの英語教材を申し込もうと思いました。でも、英語なんてただのコミニケーションツールでしかないし、幼少期にやらないことってもっと他にあるよねと考え、辞めました。

そんな矢先、娘より「おとーたん、うんこ。」

「そうだね、まずは綺麗な日本語を勉強しようね。」